AIに作らせたアプリを人に使ってもらうまで|公開の手前にある壁を公式の記述で並べた

仕事でAI活用

この記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれています。

AIに頼んでアプリやツールを作っても、そのまま人に使ってもらえるとは限りません。無料プランの条件・Copilotの設定・OpenAIの規約という、公式に書かれた3つの壁があるからです。

先に結論

  • 壁①ノーコードの道具は、無料プランのままでは公開できないことがある
  • 壁②GitHub Copilotには「公開されているコードと一致する提案」を扱う設定がある
  • 壁③OpenAIの利用規約は、出力(アウトプット)の使い方に禁止事項を定めている(ChatGPTなどOpenAIのサービスで作った場合)

この記事の根拠:Bubble・Glide・Google AppSheetの公式料金ページ、GitHub公式ドキュメント、OpenAIの利用規約(いずれも2026年9月17日確認)を使っています。当社はBubble・Glide・AppSheet・GitHub Copilotのいずれも契約しておらず、実際に使った感想は書いていません。

公開の壁とは

ここでいう公開の壁とは、AIやノーコードの道具で作ったものを、作りかけの状態から人に使ってもらえる状態にするまでに、各社の公式な条件でぶつかる制限のことです。

壁①:無料プランのままでは公開できないことがある

ノーコードの道具(Bubble・Glide・Google AppSheet)は、無料のままアプリを作り始められますが、公式の料金ページやヘルプには、無料のままでは広く公開できない条件が書かれています。Bubbleは開発版までが無料で、公開はStarter($59/月、年払い時の表示)からです。Glideは公開できるアプリの数が0で、Basic($25/月)でも自分用・チーム内までの公開にとどまり、誰でも見られる公開はPlus($50/月)からになります。Google AppSheetは、無料のまま試作・テストできるのは最大10人(本人を含む)までで、実際に他の人に使ってもらえるのは個人利用の設定で3人までです。この3社を条件つきで比較した表はノーコードは無料でどこまで作れるかにまとめています。

壁②:GitHub Copilotの「公開コードに一致する提案」という設定

「公開コードに一致する提案」とは、GitHub Copilotが提案するコードが、GitHub上ですでに公開されているコードと同じか、非常に近いときに、その提案をどう扱うかを決める設定のことです。

GitHub公式ドキュメントには、この設定について、公開コードと一致する提案を許可するかブロックするかを選べる、という趣旨の説明があります(公式英文の要旨・当社訳)。ブロックを選んだ場合は、提案とその周辺のコード(前後およそ150文字)をGitHub上の公開コードと照合し、完全に一致する場合や近い一致がある場合は、その提案を表示しない、という趣旨の説明があり(公式英文の要旨・当社訳)、許可した場合は、一致した提案の詳細を表示し、該当するリポジトリを確認できる、という趣旨の説明があります(公式英文の要旨・当社訳)。この照合の仕組みは「in most GitHub Copilot products」(ほとんどのGitHub Copilot製品において)という留保つきで説明されており、既定でブロックか許可かは公式ドキュメントに明記が見つかりませんでした(2026年9月17日確認)。人に見せるコードを書くときほど、この設定が自分のアカウントでどうなっているかを確かめておく意味があります。

自分のアカウントでこの設定を確かめる手順は、GitHub公式ドキュメントに2つのステップとして示されています(公式英文の当社訳・2026年9月18日確認)。①GitHubのどのページでも右上のプロフィール画像をクリックし、「Copilot settings」を開く。②「Suggestions matching public code」の右にあるドロップダウンから、「Allow」(許可する)か「Block」(ブロックする)を選ぶ。なお同じページには、GitHub Enterprise Cloudの組織からCopilotの席を割り当てられている場合は、個人アカウントの設定でこの項目を変更できない、という趣旨の記載があります(公式英文の要旨・当社訳)。

壁③:OpenAIの利用規約が禁じている使い方

ここでいう禁止事項とは、OpenAIの利用規約で「してはいけない」と明記されている、出力(アウトプット)の使い方のことです。この規約はOpenAIの個人向けサービス(ChatGPT・DALL·Eなど)の出力に適用されるもので、他社のAIで作ったものに当てはまるとは書かれていません。

OpenAIの利用規約(2026年9月17日確認)の禁止事項には、「人が作り出したものではない場合に、アウトプットを人が作り出したものと表示すること。」「アウトプットを使用して、OpenAIと競合するモデルを開発すること。」「データ又はアウトプット(以下に定義します)を自動又はプログラムにより引き出すこと。」と書かれています。ChatGPTなどOpenAIのサービスでAIに作らせたものを、人が作ったものだと表示して人に見せる使い方は、この1つ目の禁止事項に触れます。

公開前に確かめる3点

壁 公式に書かれている条件 自分で確かめる場所 当社の確認日
壁①:ノーコードの無料プラン Bubbleは公開がStarter($59/月、年払い時の表示)から、Glideは誰でも見られる公開はPlus($50/月)から、Google AppSheetは無料のまま他の人に使ってもらえるのは個人利用の設定で3人まで 各社公式の料金ページ(AppSheetの無料の条件はヘルプページ) 2026年9月17日
壁②:GitHub Copilotの公開コード一致設定 「公開コードに一致する提案」の既定値(最初から許可かブロックか)は公式ドキュメントに明記が見つからない 自分のGitHubアカウントのCopilot settings(手順は壁②の本文) 2026年9月17日
壁③:OpenAIの利用規約 出力を人が作り出したものと表示すること等を禁止事項として明記している OpenAIの利用規約 2026年9月17日

自分のサーバーやブログに置く場合

ここでいう「自分のサーバーに置く」とは、HTML・CSS・JavaScriptのファイルや、PHP・WordPressのようにサーバー側で動く仕組みを、自分で契約したサーバーに設置することです。

ConoHa WING公式の機能ページには「FTP/FTPS/SFTPを利用できます。」とあり、ファイルマネージャーでの設置も案内されています。公式FAQで使える言語を確認すると「perl、php、python、rubyが使用可能です。」(python2.7・3.6)と書かれており、Node.jsや常駐するアプリが動くかどうかの記載は見当たりませんでした(2026年9月17日確認)。機能ページには「レンタルサーバー、独自ドメイン、WordPress、WordPressテーマ、SSLをまとめて一括で取得・設定できます。」という案内もあります。念のため確認しておくと、ここで書いているのはHTML・PHP・WordPressを自分で設置する場合の話です。Bubble・Glide・AppSheetのノーコードアプリを、このサーバーへそのまま移して公開できるわけではありません。料金の最新表示は、当社がこのブログを運用しているConoHa WINGの公式サイトで確認できます。

ConoHa WING

実際の開設手順はConoHa WINGでWordPressブログを開設する手順【初心者向け完全ガイド】にまとめています。当社自身も、Claude CodeでこのWordPressの入稿・公開作業を進めており、そこで起きた失敗はClaude CodeでWordPressを運用する|当社で起きた失敗と確認の手順にまとめています。

当社が確認していないこと

BubbleとGlideの利用規約に、無料プランの商用利用を許可または禁止する条項があるかどうかは、本日(2026年9月17日)確認できた範囲では見つかりませんでした。Google AppSheetは、前述のとおりヘルプページで無料の条件を「個人・業務外の利用」としています。GitHub Copilotの「公開コードに一致する提案」の既定値(最初から許可かブロックか)も、公式ドキュメントに記載が見つかりませんでした。確認でき次第この記事を更新します。

この壁を気にしなくてよい人

作ったものを自分だけで試すなら、3社とも無料の範囲で試作まではできます。家族や友人など少人数に実際に使ってもらいたい場合、無料のままで足りるのはGoogle AppSheetのPersonal use(最大3人)だけです。BubbleとGlideの無料プランには、他の人に使ってもらうための公開機能自体がありません。公開の予定が無ければ、まずは無料のままで仕組みや規約を確認しておくだけでも十分です。

よくある質問

Q. 無料のノーコードのアプリを、社内の自分だけで使うのも規約違反になりますか?
A. 道具によります。Google AppSheetは「個人・業務外」の利用が無料の条件で、公式ヘルプには「If any of the above aren’t true(中略)purchase a subscription.」とあり、条件に当てはまらなくなった場合は有料プランの購入が必要です。BubbleとGlideの利用規約に商用利用の条項があるかどうかは、本日確認できた範囲では見つかりませんでした(2026年9月17日確認)。

Q. GitHub Copilotの「公開コードに一致する提案」は自分で設定を変えられますか?
A. 個人サブスクライバー向けの設定として公式ドキュメントに記載があります。ただし、GitHub Enterprise Cloudの組織からアカウントを割り当てられている場合は、組織の設定を引き継ぐため個人設定では変えられません。既定値も明記されていないため、公開前に自分のアカウント設定を確認することをおすすめします。

Q. AIが作ったものを、自分が作ったと書いて公開してもよいですか?
A. OpenAIの利用規約の禁止事項に「人が作り出したものではない場合に、アウトプットを人が作り出したものと表示すること」とあります(ChatGPTなどOpenAIのサービスで作った場合。2026年9月17日確認)。

Q. 作ったアプリを自分のサーバーに移せますか?
A. Bubbleは公式に「Bubbleのプラットフォーム上でしか動かせない」と明記しています。Glide・AppSheetは、料金ページ・規約の範囲では、移せるかどうかの記載を見つけられませんでした。

Q. Copilotの設定やOpenAIの規約は今後も同じですか?
A. 各社の設定や規約は変わることがあります。公開する前に、必ず最新の公式ドキュメントを確認してください。この記事の内容は2026年9月17日に確認したものです。

まとめ

  • AIやノーコードで作ったものを公開するときの壁は、主に3つ(無料プランの制限・Copilotの公開コード一致設定・OpenAIの禁止事項)
  • ノーコードの無料プランは「作れるが公開できない」ことが多く、詳しい条件は別記事で比較した
  • GitHub Copilotの公開コード一致の設定は、既定値が公式に明記されておらず、自分のアカウントで確認するしかない
  • OpenAIの規約は、ChatGPTなどOpenAIの個人向けサービスの出力について、人が作ったと表示することを禁じている
  • 自分のサーバーにHTML・PHP・WordPressを置く場合は、契約先の公式情報で対応言語や設置方法を確認してから進める

出典

コメント

タイトルとURLをコピーしました