ブログの問い合わせ・広告依頼への返信をAIに下書きさせる|Gmailで出ないときの道も

ブログの問い合わせへの返信をAIに下書きさせる 仕事でAI活用

サイトの問い合わせフォームに届くメールで、AIに任せてよいのは返信の文面の形までです。読者からの質問や誤りの指摘、広告・PR掲載の依頼、こちらから画像や引用の利用許可を取りに行く問い合わせ、どの場面でも事実の確認・条件の判断・送信は書いた本人が持ちます。

先に結論

メールの種類 AIに任せてよいこと 人が決めること
読者からの質問・誤りの指摘 返信の下書き(文面の形) 事実の確認・訂正するなら記事を先に直す・送信
広告・PR掲載の依頼 断る文・受ける場合の条件文の下書き 受けるかどうか・PR表記を入れるかどうか・送信
こちらから許諾を取りに行く問い合わせ 依頼文の下書き 名義・返信先・最終文面の確認・送信

この記事の根拠:Google・Microsoft・Catchyの公式ページと利用規約(2026年9月18日確認)にもとづきます。当社が実際にAIへ問い合わせ文を下書きさせて送った記録は、2026年8月12日にメーカーへ商品画像の利用可否を尋ねた1件だけです(下の「こちらから許諾を取りに行く問い合わせ」で扱います)。ChatGPT・Gemini・Catchyで問い合わせを下書きした記録は当社に残っていません。

どこで書くか

どこで書くかとは、返信の下書きを作らせる場所のことです。無料のチャットに貼るだけで足りる場合と、メールソフトに機能が組み込まれている場合があります。

場所 無料で使えるか 条件 当社の確認
Gmailの文書作成サポート 日本の個人の無料アカウントは不可 Google AIプラン(Plus以上)なら対象。日本語が含まれるかは未確認 未使用
OutlookのCopilot 公式ページにプラン条件の記載なし プレーンテキスト設定では使えず、HTML形式への切り替えが必要 未使用
チャットに書いて貼る 各社の無料アカウントで可 入力内容の扱いは各社の設定・注意書きを確認 下の許諾依頼の1件はClaudeで下書き
Catchy 無料プランは10クレジット付与 未契約のため出来は未確認 未使用

Gmailの「文書作成サポート」

Gemini in Gmailの下書き機能は、Googleの公式ヘルプでは「文書作成サポート」という名前で説明されています。使える範囲は契約によって分かれます。

  • 「個人の Google アカウント: 複数の言語に対応していますが、米国のみでご利用いただけます。」
  • 「対象となる Google Workspace プランまたは Google AI プラン: 複数の言語に対応しており、世界中でご利用いただけます。」

つまり日本の無料の個人アカウントでは出ません。Google AIプランの対象であれば、日本でも使えます。日本向けの料金は、Plusが月額725円、Proが月額2,900円、Ultraが最小構成で月額14,500円です。この料金は今回扱っているメールの下書き機能の話で、GeminiとGmail・カレンダーをつなぐ話は別の機能としてGeminiとGmail・カレンダーをつなぐ|できることと、つないだ後に切る方法で扱っています。無料プランの説明にはGemini in Gmailの記載を見つけられませんでした。Google AIプランのページには「(一部の言語でのみ利用可能)」という注記があり、日本語が対象に含まれるか、日本語での下書きの出来がどうかは、当社では確認できていません。公式ヘルプはさらに「Gemini 機能を医療、法律、金融、またはその他の専門的な助言として利用しないでください。」とも書いています。金額を含む返信の下書きは、この注意のとおり人の確認を挟んでください。公式ヘルプには「あなたの他のメールや Google ドライブにあるファイルから、フライトの時間、…などの情報が自動的に取得されます。」ともあり、自分で貼っていない情報が下書きに混ざることもあります。

Outlookの Copilot

Outlookにも下書き機能がありますが、公式サポートページにライセンスの条件は書かれていませんでした。「Outlook で Copilot にアクセスできない場合は、IT 管理者にチェックします。」とあり、アクセスできないときは管理者に確認する案内になっています。「新しい Outlook および Outlook の Web バージョンでは、Copilot を使った下書きはプレーン テキスト形式で作成されたメッセージをサポートしません。」ともあり、「プレーン テキストではなく HTML でメッセージを作成するには、[設定] > [メール > Composeと返信] に移動します。」と案内されています。プレーンテキストでメールを作る設定にしている場合は、HTML形式に切り替えてから使ってください。

チャットに書いて貼る

ChatGPT・Claude・Geminiのチャット画面に、相手のメールと返す内容の要点を貼って下書きを作らせる方法です。個人の無料アカウントでも使え、メールソフトの機能に条件が合わない人はこちらで足ります。ただし各社とも、入力した内容の扱いには注意書きがあります。「Turn off “Improve the model for everyone”」(ChatGPT)、「Your Incognito chats are not used to improve Claude, even if you have enabled Model Improvement」(Claude)、「レビュアーに見られたくない機密情報や…使用されたくない機密情報は入力しないでください。」(Gemini)と、各社が設定や注意を案内しています。何を消してから貼るかは、後段の「貼る前に消すもの」にまとめました。

Catchy

文章作成に特化したCatchyにも、メールの下書きを作る機能があります。公式LPには「メールの提案/セールスレターから謝罪や断りのメールまで、幅広いジャンルのメールの文章を作ることができます。」とあり、「無料プランでは、10クレジットが付与されます。」とも書かれています。当社はCatchyを契約しておらず、実際の出来は確認していません。利用規約第9条には、生成した出力テキストについて「当社が本サービスの機能及び使用感の向上・改善の目的の範囲内で利用することを許諾する」とあります。入力した文章を学習に使わない設定があるかどうかは、当社が読んだ規約・プライバシーポリシーの範囲では見つけられませんでした。プランの選び方はCatchyのプランはどれを選ぶか|1クレジットあたりの料金で比べるにまとめています。

読者からの質問・誤りの指摘への返信

読者からの質問や誤りの指摘とは、記事の内容についての問い合わせや、事実と違う箇所を教えてくれるメールのことです。返信の丁寧さはAIに任せられますが、事実が合っているかどうかは人が記事と照らして確かめます。誤りが本当にあった場合は、返信より先に記事を直します。

悪い例:「この問い合わせに返信して」とだけ入力し、相手のメールを署名ごとそのまま貼る。

良い例:相手の名前・メールアドレスを〔相手〕に置き換え、「決まっていること」「まだ決めていないこと」を箇条書きで渡し、「未定の部分は〔要確認〕のまま残してください」と指示する。

広告・PR掲載の依頼への返信

広告・PR掲載の依頼とは、商品やサービスを記事で紹介してほしいという申し出のメールです。受けるなら条件を先に固め、断るならAIに文面だけ任せて構いません。

悪い例:広告依頼に「前向きに検討します」という当たり障りのない返信をAIにそのまま書かせて送る。

良い例:「受ける条件:PR表記を入れる」「掲載可否は記事の内容で当方が決める」を先に自分で決め、その条件をAIに渡して文面にしてもらう。

依頼を受けて掲載する場合は、PR表記が前提です。消費者庁は「広告であるにもかかわらず、広告であることを隠すことがいわゆる「ステルスマーケティング」です。」と説明しており、令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反になっています。金額や掲載期間などの条件は、AIに決めさせず人が数字を入れてください。

こちらから許諾を取りに行く問い合わせ(当社の実記録)

こちらから許諾を取りに行く問い合わせとは、記事で使いたい画像や情報について、相手に利用の可否を尋ねるメールです。当社は2026年8月12日に、メーカーへ商品画像を比較解説記事で使ってよいかを尋ねる問い合わせ文を、Claude Codeに下書きさせました。

下書き Claude Codeが問い合わせ文を下書き
決定 名義(家電えらび編集部)・返信先・文面は社長が決定
送信 送信ボタンは社長が押した
入力しないもの 本人の実名・住所・電話番号
返事の有無 当社の記録では確認できていない

ChatGPT・Gemini・Catchyでこの種の問い合わせを下書きした記録は当社にはなく、「使ってみた」と言えるのはこのClaudeの1件だけです。

貼る前に消すもの

チャットやメール機能に貼る前に、次を消してください。

  • 相手の名前・メールアドレス・電話番号などの個人情報
  • 金額や契約条件など、まだ社内で確定していない数字

あわせて確認したいのが、一時的なチャットや履歴を残さないモードを使っているかどうかです(各社の呼び方は違います。「一時チャット」「Incognito」などの表記をそのまま確かめてください)。入力してよい情報・いけない情報の詳しい判定は、この記事では扱いません。AIに入力してはいけない情報7選|安全に使うための基本ルールにまとめています。

無料のままで足りるか

結論として、問い合わせ返信はChatGPT・Claude・Geminiなどの無料のチャットで足ります。専用のライティングツールが向くのは、毎日たくさんの返信を書く人や、型からすぐ選びたい人です。ChatGPTで足りる人と専用ツールが向く人の見分け方はAIライティングツールは必要か|ChatGPTで足りる人と、専用ツールのほうが向く人で扱っています。

コピペ枠:サイト運営者向け 問い合わせ返信の下書き用の指示文
ChatGPTなどのチャットAIに、次の形で渡してください。
「送る相手:〔相手〕/ 用件の種類:〔読者からの質問・広告依頼・許諾のお願いなど〕/ 関係する記事のURL:〔URL、無ければ空欄〕/ 訂正が必要な事実があるか:〔要・不要〕/ 受ける場合はPR表記を入れる前提で書く/ 文章の調子:〔トーン〕。この内容で返信メールの下書きを作ってください。決まっていない部分は〔要確認〕のまま残してください。」

よくある質問

Q. AIで書いたと相手に言うべきですか?
A. この記事では扱いません。

Q. 問い合わせ用のメールアドレスをまだ持っていません。
A. 独自ドメインでの作り方は独自ドメインで問い合わせ用メールアドレスを作る|サーバーの機能でどこまでできるかにまとめています。窓口を作ったあとの返信がこの記事の話です。

Q. お詫び・催促・断りの文例がもっと欲しいです。
A. ChatGPTでビジネスメールを作る|お詫び・催促・断りの文例と直す3か所に、指示文の型と送る前に直す3か所をまとめています。

Q. Gemini in Gmailは日本語でも使えますか?
A. Google AIプランのページには「(一部の言語でのみ利用可能)」という注記があり、日本語が対象に含まれるか、日本語での下書きの出来がどうかは、当社では確認できていません。

まとめ

  • サイトに来るメールは読者からの質問、広告・PR掲載の依頼、こちらからの許諾依頼の3種類。AIに任せてよいのはどれも文面の形まで
  • Gemini in Gmailの無料の個人アカウントは米国のみ。Google AIプランの対象なら日本でも使える(日本語が含まれるかは未確認)
  • OutlookのCopilotは、アクセスできない場合にIT管理者へ確認する案内になっている(ライセンス条件そのものは公式ページに書かれていない)
  • 問い合わせ返信は無料のチャットで足り、専用ツールが向くのは毎日大量に書く人だけ
  • 相手の個人情報・未確定の金額を貼らない。送信は必ず人が押す

出典

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