Claude CodeとChatGPTの自律型エージェントは何が違うか|公式情報で3つの軸から比べる

仕事でAI活用

ChatGPTの「エージェントモード」は、2026年9月21日時点で提供終了しています。後継の名前はChatGPT Workで、コード用のClaude Codeとは仕組みが違います。両方とも「質問に答える」だけでなく「作業を最後までやる」自律型エージェントですが、公式情報と当社が実際に使っている範囲だけで、2社の違いを整理します。本文中の引用のうち英語の公式ページからのものは当社訳です(出典欄に原語ページを記載)。日本語ページの引用はそのまま掲載し、省略は(中略)で示します。

まず結論:5つの軸で比べる

細かい話の前に結論だけ先に置きます。詳細は後の章で示します。

軸 Anthropic(Claude Code) OpenAI(ChatGPT Work・Codex)
①何をするものか コード用の自律型エージェント。読み取り・編集・実行・開発連携 Workは汎用エージェント、Codexはコード専用
②どこで動くか 自分のPCが基本、クラウド上のセッションは研究プレビュー Web・モバイルはクラウド、デスクトップはローカルも可
③使えるプラン 有料プランのみ(無料不可) Codexは無料プラン含む全プラン。Workはデスクトップで条件つき(無料可否は記載なし)
④ブラウザ・PC操作 自分のChromeを拡張で操作。ログイン画面では止まり人に渡す クラウド上の別ブラウザを使用。ログイン状態は引き継がない
⑤承認の仕組み 有料プランの多くは「自動モード」が既定で分類器が審査 重大操作の前に確認を求める設計。サンドボックスがネットワークの可否を決める(既定の値は公式に確認できず)

公式ヘルプの冒頭にはこう明記されています。「ChatGPTのエージェント機能はもう提供されていません。長時間・複数手順の作業や、成果物を完成させる作業にはChatGPT Workを使ってください」(当社訳・OpenAI公式ヘルプ・2026年9月21日確認)。

前提:「自律型エージェント」とは何か

自律型エージェントとは、質問に1つ答えるだけでなく、目標を伝えると手順を自分で組み立てて進める仕組みです。Claude Codeの公式ドキュメント(日本語版)は「Claude Code は agentic coding ツールで、コードベースを読み取り、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールと統合します」(Anthropic公式docs・2026年9月21日確認)と説明し、ChatGPT Workも「長時間にわたる複数手順の作業や、成果物の完成のために設計されたエージェント」(当社訳・OpenAI公式ヘルプ・2026年9月21日確認)と、同じ発想です。

名前の整理:ChatGPT側の呼び名は2026年に変わった

OpenAI側の呼び名を、今どう呼ばれているかだけに絞って整理します。

呼び名 状態(2026年9月21日時点)
ChatGPT agent(エージェントモード) 提供終了。公式ヘルプに「no longer available」と明記
ChatGPT Work 現行。対象アカウントへ順次展開中
Codex 現行。コード専用エージェントとして継続
ChatGPT Atlas(AIブラウザ) 2026年8月9日に停止予定と告知(公式ヘルプ)
Operator ChatGPT agentへ統合済み(ページ下部の旧記載。現行の本文ではない)

Anthropic側は名前を大きく変えていません。ただし2026年9月16日付の公式ブログで、当社が非エンジニア向けと見る「Claude Cowork」がチャット機能と統合されつつあります。「Claude Coworkとチャットは、1つのClaudeへと統合されつつあります」(当社訳)とし、日本語の料金ページは「今後、さらに多くのプランにも対応予定です」と明記(Anthropic公式ブログ・claude.com/ja/pricing・2026年9月21日確認)。同時にClaude Docs・Slidesも加わりました(ベータ)。

違い①:どこで動くか

「自分のPCのファイルを触らせたいか」で分かれます。

製品 自分のPC クラウド
Claude Code 基本。ターミナル・IDE・デスクトップアプリ クラウド上のセッションはPro・Max・Team・一部Enterprise向けの研究プレビュー
ChatGPT Work デスクトップは可(許可範囲) Web・モバイルは常にクラウド上で動作
Codex CLI・IDE拡張・デスクトップアプリ Web・モバイルは選択不可。モバイルの「Remote」タブからデスクトップのCodexチャットのみ閲覧可

まとめると、PCのファイルを日常的に触らせたいならClaude CodeかCodex、クラウド任せならWorkやクラウド上のセッションが向いています。動く場所で選ぶ視点はAIガジェットの選び方|「AIがどこで動くか」で4つに分けると月額と寿命が読めるでも整理しています。

違い②:使えるプラン

無料で触れるかは3製品で違います。Claude Codeの料金ページは「Claude Codeはすべての有料プランに含まれています」とし、比較表の無料プラン欄は「いいえ」です(Anthropic公式・2026年9月21日確認)。Codexは「無料プランとGoプランを含む全プランに含まれ、利用上限はプランにより異なります」(OpenAI公式ヘルプ・2026年9月21日確認)。2026年9月21日時点、期限の記載はありません。ChatGPT Workは「プランとワークスペースに含まれていれば、デスクトップアプリでも使える」とされ(同ヘルプ・当社訳)、無料プランでの可否は記載がありません。

もう一つ、新モデル「GPT-6 Astra」搭載の「GPT-6 Pro」が使えるのは、Pro(月100・200ドル)・Business・Enterpriseです。Plusについては、同じヘルプの別の段落に「Plusのプランでは、ChatGPT WorkとCodexでGPT-6 Astraを使えます」とあり、さらに「Plus・Business Standardの座席では、Astraの利用量が上限つきで含まれ、上限後は追加のクレジットを選べます」と書かれています(いずれも同ヘルプ・当社訳)。「全ユーザーに開放」でも「Plusでは使えない」でもなく、上限つきという条件を落とさずに読む必要があります。

製品 無料プランで使えるか 有料プランの目安
Claude Code 使えない(全有料プランに含まれる) Pro月20ドル・Max100ドルから・Team年20ドル/月25ドル
Codex Free・Go含む全プランで使える(上限あり・期限の記載なし) Pro $100/$200・Business・EnterpriseはGPT-6 Proが利用可
ChatGPT Work デスクトップは条件つきで使用可。無料プランの可否は記載なし Web・モバイルは有料プランのみ。Plus等はAstra利用上限つき

違い③:ブラウザとPCをどう操作するか

同じ「ブラウザを操作する」でも仕組みがまったく違います。

  • Claude in Chrome:自分のChromeを拡張機能で操作します。ログイン状態を共有するためログイン済みサイトにそのままアクセスできますが、「ログインページやCAPTCHAに行き当たると、そこで止まり、人の手作業を求めます」(Anthropic公式docs・2026年9月21日確認)。2026年8月26日に全有料プランで一般提供になりました。
  • ChatGPTのcloud browser:自分のブラウザとは別に、クラウド上の別のコンピュータでブラウザが動きます。「自分の個人ブラウザの開いているタブ・閲覧履歴・保存済みパスワード・Cookie・拡張機能・既存のログイン状態は使いません」(OpenAI公式ヘルプ・2026年9月21日確認)。ログインは安全な入力フォームで自分で行います。

どちらが安全かは判定しません。仕組みの違いだけ押さえてください。

違い④:承認の仕組み

3者とも重大操作前に確認を求める設計ですが、止まる基準と既定値が違います。

製品 既定で止まる操作 公式が書く限界
Claude Code Pro・Max・Teamは「自動モード」が既定。重要フォルダ削除等は必ず止まる 「どんな仕組みでも、あらゆる攻撃から完全に無縁ではない」
Codex サンドボックスが、コマンドの使えるファイルとネットワークの範囲を決める(既定の値は2026年9月21日時点で公式に確認できず)。作業フォルダ外の編集やネットワーク操作は承認が必要 承認を飛ばす設定もあるが公式は注意を促す
ChatGPT Work 取り消しにくい操作や金銭・法律・アカウント関連の操作前に確認を求める設計 Work自体には限界の明記が確認できず(2026年9月21日時点)

「自動モードが既定」はターミナルとVS Codeの話で、Enterpriseプランや-pオプションでは手動モードのままです(Anthropic公式docs・2026年9月21日確認)。Workが使うcloud browser機能には「これらの安全策も、リスクをゼロにはできない」との明記があります(OpenAI公式ヘルプ・当社訳・2026年9月21日確認)。Work本体のページではなく、cloud browserのヘルプページの記載です。

当社の場合

ここからは公式情報ではなく、当社が実際にやったことです。このAIブログを当社はClaude Codeで日常的に運用し、記事の入稿・公開やChrome拡張での管理画面操作を任せています。作業量が多い日は利用上限に当たります。ログイン操作もAIが行いますが、画像認証や2段階認証など突破できない画面は人に引き継いでいます(2026年9月21日時点)。

ChatGPT Work・Codex・cloud browserは使っておらず、該当箇所は「公式情報によると」の形で書いています。

非エンジニアはどこから入るか

プログラミングをしない人が最初に触る視点でまとめます。

入り口チェックリスト(2026年9月21日時点)

  • □ Anthropic側:Claude Cowork。有料プランのみ。チャットとの統合が進行中(Pro・Max展開中、今後拡大予定)
  • □ OpenAI側:Codexは無料プランで使えます。Workはデスクトップで条件つきで使え、無料での可否は記載なし

Codexの対象はプログラマーです(OpenAI公式・2026年9月11日確認)。非エンジニアが最初に触るならCoworkかWork寄りですが、どちらも展開途中です。

用途別に選ぶなら

  • 自分のPCのコードを触らせたい人:Claude CodeかCodex。
  • コード以外を任せたい人:Claude Cowork(統合中)かChatGPT Work。届く時期に差があります。
  • まず無料で試したい人:Codexなら無料プランで触れます。Claude Codeは無料では使えません。

よくある質問

Q1. ChatGPTの「エージェントモード」はどこへ行ったのですか?

提供終了しています。公式ヘルプの冒頭に明記され、後継はChatGPT Workです(OpenAI公式・2026年9月21日確認)。ページ下部の旧記載は現行の仕様ではありません。

Q2. Claude Codeはプログラマー以外でも使えますか?

公式定義はコーディング用のツールです。当社の見立てでは非エンジニア向けの入口はClaude Coworkで、現在チャット機能との統合が進んでいます(Anthropic公式・2026年9月21日確認)。

Q3. 無料で試せますか?

Codexは無料プラン・Goプランを含む全プランで使えます(上限あり、期限の記載なし)。Claude Codeは無料プランでは使えません。ChatGPT Workはデスクトップで条件つきで使え、無料の可否は記載なしです。

Q4. 日本語で使えますか?

Claude Codeには日本語ドキュメントがあります。ChatGPT Workの日本提供は公式ヘルプに「対象地域」としかなく確認できていません。

Q5. 承認なしで勝手に操作されることはありますか?

3製品とも重大操作前に確認を求める設計です。Anthropicは「どんな仕組みでも、あらゆる攻撃から完全に無縁ではない」、OpenAIはcloud browser機能について「これらの安全策も、リスクをゼロにはできない」と明記しており、過信は禁物です。

まとめ

  • ChatGPTの「エージェントモード」は提供終了。後継はChatGPT Work(2026年9月21日確認)。
  • Claude Codeは自分のPC、ChatGPT Workはクラウドが基本という違い。
  • 無料で確実に使えるのはCodex(上限あり)。Workはデスクトップで使える場合があるが可否は記載なし。Claude Codeは有料限定。
  • ブラウザ操作は、Claude in Chromeが「自分のChromeを使う」・cloud browserが「別のブラウザを使う」別方式。
  • 3社とも重大操作の前には確認を求めるが、Anthropic・OpenAIともリスクがゼロにならない旨を明記。

AIチャットの使い分けはChatGPT・Gemini・Claude比較|用途別の使い分けを公式情報で、Claude無料版の範囲はClaude無料版はどこまで使える?もご覧ください。

出典

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