生成AIは便利ですが、入力した情報の扱いはサービス、契約、組織設定によって異なります。基本は「漏えいしたら困る情報を、そのまま入力しない」です。迷ったときは入力せず、匿名化や社内ルールの確認を優先しましょう。
結論:この7種類はそのまま入力しない
- パスワード・認証コード・秘密鍵
- クレジットカード・銀行口座などの決済情報
- マイナンバー・免許証・パスポートなどの本人確認情報
- 氏名・住所・電話番号・生年月日などの個人情報
- 病歴・診断結果などの機微な情報
- 顧客情報・人事情報・未公開の社内情報
- 第三者との契約や著作権により外部共有できない資料
入力してはいけない情報7選
1. パスワード・認証コード・APIキー
ログインパスワード、ワンタイムパスワード、回復コード、APIキー、秘密鍵は入力しません。設定相談が必要な場合は、実物を「YOUR_API_KEY」などの仮文字へ置き換えます。もし入力してしまったら、直ちに該当する鍵やパスワードを変更・失効してください。
2. 決済・金融情報
カード番号、セキュリティコード、銀行口座、証券口座、暗証番号などは入力しません。家計相談では「月収30万円」のような概算値に置き換え、番号や名義を削除します。
3. 本人確認書類と公的番号
マイナンバー、運転免許証、パスポート、健康保険に関する番号、書類画像などは、なりすましや不正利用につながるため入力しません。
4. 個人を特定できる情報
氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、顔写真などを組み合わせると、個人が特定されやすくなります。「顧客A」「東京都内」「30代」のように置き換え、必要最小限にします。
5. 医療・健康などの機微な情報
病歴、診断結果、服薬、障害、遺伝情報などは慎重に扱います。AIの回答は診断ではありません。緊急性や個別判断が必要な内容は、医師などの専門家へ相談してください。
たとえば献立作りでは、病名や家族の氏名を入力せず、一般的な希望条件だけを使います。実践例は、ChatGPTで1週間の献立を作る方法で安全確認と一緒に解説しています。
6. 顧客情報・人事情報・社外秘
顧客名簿、従業員の評価、給与、未発表の業績、会議録、ソースコード、営業秘密などは、会社の許可なく外部サービスへ入力しません。業務利用では、会社が承認したAIサービスと利用ルールを確認します。
7. 外部共有の権利がない資料
秘密保持契約の対象資料、有料記事や書籍の全文、取引先から預かった文書など、外部共有が禁止・制限されている内容は入力しません。「自分が閲覧できる」ことと「AIへ送信できる」ことは別です。
安全に使う5つのルール
- 匿名化する:氏名・会社名・番号を仮名へ置き換える
- 必要部分だけ使う:文書全体ではなく相談に必要な箇所だけ入力する
- 社内ルールを優先する:承認済みサービス、利用目的、保存範囲を確認する
- データ設定を確認する:個人向けサービスでは、設定により内容がモデル改善へ使われる場合がある
- 出力も確認する:事実誤認、個人情報、差別、著作権、契約違反がないか人が点検する
Temporary Chatなら何でも入力してよい?
いいえ。OpenAIの案内ではTemporary Chatは履歴に残らず、モデル改善には使われず、通常30日以内にシステムから削除されますが、安全目的などで一定期間保持される場合があります。機密情報を入力してよい許可にはならないため、匿名化と社内ルールは引き続き必要です。
入力前の10秒チェック
この内容が第三者に見られても、本人・顧客・会社に損害が出ないか? 答えが「いいえ」または「分からない」なら、そのまま入力しない。
まとめ
AIを安全に使う最善策は、情報を分類し、不要な固有情報を削り、承認済みの環境だけを使うことです。便利さより先に「入力してよい情報か」を確認する習慣をつけましょう。
参考:OpenAI「Data Usage for Consumer Services FAQ」、OpenAI「Chat and File Retention Policies in ChatGPT」(2026年7月24日確認)
安全のルールを押さえたら、ChatGPTの始め方|初心者が最初にやること7ステップで実際の使い方を確認しましょう。
そもそも生成AIがどう動くのかを知ると、なぜ入力に注意が必要かが理解しやすくなります。→ 生成AIとは?初心者が最初に知っておきたい5つの基本
※本記事で参照した公式情報は、2026年7月26日にリンク先を開いて内容を確認しています。仕様やガイドラインは変更される場合があるため、重要な判断の前には各公式サイトで最新の情報をご確認ください。


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