家電量販店の売り場や通販サイトのスペック表には、「NPU 40 TOPS」という数字が並んでいます。この数字の意味が分かれば、店頭やオンラインでCopilot+ PCの条件を満たすかどうかを、その場で確認できます。
結論を先に:店頭で見る1行はこれです
この記事の結論は、店頭やスペック表で「NPU」の性能が「40 TOPS」以上と書かれているかどうか、あわせてメモリが16 GB以上・ストレージが256 GB以上あるかどうかを見る、ということです。機種名や価格は当社では扱いません。
| 確認する条件 | 確認する場所 | 分かること |
|---|---|---|
| NPUが40 TOPS以上と書かれているか | 製品のスペック表・通販サイトの仕様欄 | Copilot+ PCの要件を満たすかどうか |
| メモリ16 GB以上・ストレージ256 GB以上か | 製品のスペック表・通販サイトの仕様欄 | Copilot+ PCの最小要件を満たすかどうか(Microsoft公式「Windows 11 の仕様とシステム要件」による) |
| 「Copilot+ PC」の表示があるか | パソコン本体・店頭のPOP・製品ページ | メーカーが要件を満たすと申告しているか(当社の読み取り) |
| 使いたい機能が今の地域・時期で使えるか | 公式ページの提供状況の注記(機種・地域・時期をまとめた全体の注記1文) | 買っても目的の機能がすぐ使えるかどうか |
根拠として使った一次情報
この記事は、Microsoft公式のCopilot+ PC紹介ページを主な一次情報として使っています。当社が2026-09-11に自分で開いて確認しました。メモリとストレージの要件だけは、2026-09-18にMicrosoft公式「Windows 11 の仕様とシステム要件」ページで確認しました。
| 項目 | 公式ページに書かれている内容 | 確認日 |
|---|---|---|
| NPUの要件 | 毎秒40兆回以上の演算(TOPS)が可能な超高速NPU | 2026-09-11 |
| 機能一覧(当社の抜粋) | コクリエーター・ライブ キャプション・リスタイル イメージ・よりよくなった Windows の検索機能・リコール(プレビュー)・Windows スタジオ エフェクトなど(公式ページに掲載されている機能のうち、当社が抜粋したもの。全件は出典ページで確認できます) | 2026-09-11 |
| 提供状況の注記 | エクスペリエンスと提供状況はデバイス・地域・時期によって異なり、追加の要件がある | 2026-09-11 |
⚠ 訂正(2026-09-18):以前この欄に「メモリやストレージの容量の条件は記載がなかった」と書いていましたが、これはCopilot+ PC紹介ページだけを見た結果でした。Microsoft公式「Windows 11 の仕様とシステム要件」ページの「Copilot+ PC の最小システム要件」には、プロセッサ「40 TOPS 以上の実行性能を持つ NPU を備えた、互換性のあるプロセッサまたは System on a Chip (SoC)」、RAM「16 GB DDR5/LPDDR5」、ストレージ「256 GB SSD/UFS」と書かれています。同じページは「これらの要件は今後変更される可能性があります」とも明記しています(確認日:2026-09-18)。
そもそも「Copilot+ PC」とは何か
Copilot+ PCとは、Microsoftが定めた性能条件を満たすWindows 11パソコンの呼び名です。
公式ページには要件として「毎秒40兆回以上の演算(TOPS)が可能な超高速ニューラル プロセッシング ユニット(NPU)」と明記されています。つまり、CPUの種類ではなく、NPUという部品の処理性能が、Copilot+ PCと名乗れるかどうかの大きな分かれ目になっています。ただしNPUだけで決まるわけではなく、Windows 11 の仕様ページは「RAM が 16 GB 未満のデバイスや、ストレージ構成が要件を下回るデバイスは Copilot+ PC ではありません」とも書いています(確認日:2026-09-18)。パソコンの外見や価格帯だけを見ても、この条件を満たしているかどうかは分かりません。店頭でもオンラインでも、スペック表のNPUの項目を確認する作業は省略できません。
NPUとTOPSが指しているもの(当社の説明)
NPUとTOPSは、パソコンの中でAIの計算を担当する部品と、その処理速度を表す数字です。
- NPU:AIの計算を専門に担当する部品
- TOPS:1秒間にこなせる演算回数を兆単位で表した数字(公式FAQによる)
公式のFAQには「TOPSは、1秒間に処理できる演算回数を兆単位で表したもの」と説明されています。ここから先は当社の言い換えです。NPU(ニューラル プロセッシング ユニット)は、画像の生成や音声の書き起こしのようなAIの計算だけを受け持つ、専用の部品と考えてください。TOPSの数字が大きいほど、その部品が同じ1秒間により多くの計算をこなせる、という意味になります。公式ページは要件として40 TOPS以上を挙げていますが、その理由の説明は今回のページでは確認できませんでした。この基準は当社が独自に判断した数字ではなく、公式ページに要件として明記されている数字です。
当社の認識では、これまでのパソコンにもAIの計算を担当する部品が入っている機種はありました。ただし、Copilot+ PCという名前を使うには、このNPUの速さの条件を満たしている必要があります。逆に言えば、CPUやGPUの性能がどれだけ高くても、NPUの数値が40 TOPSに届いていなければ、公式にはCopilot+ PCと呼べません。
Copilot+ PCで何ができるようになるのか
公式ページは、Copilot+ PCならではの機能をいくつか挙げています。代表的なものは次のとおりです(今回確認した範囲)。
| 機能名(公式表記) | 動く場所(公式FAQによる) |
|---|---|
| コクリエーター | インターネット接続(クラウド)が必要 |
| リスタイル イメージ | インターネット接続(クラウド)が必要 |
| ライブ キャプション | デバイス上でローカルに実行(接続不要) |
| リコール(プレビュー) | デバイス上でローカルに実行(接続不要) |
| Windows スタジオ エフェクト | デバイス上でローカルに実行(接続不要) |
| よりよくなった Windows の検索機能 | 今回確認したページでは分類の記載を確認できませんでした(未確認) |
公式ページはあわせて「Copilot+ PC のエクスペリエンスと提供状況は、デバイス、地域、時期によって異なり、追加の要件があります」と注記しています。目当ての機能があるなら、買う前にその機能名で提供時期を確認したほうが安全です。パソコン以外にもAIが動く場所はいくつかあり、その分類はAIがどこで動くかで4つに分ける記事で別にまとめています。
用途別のおすすめ(3択)
買い替えるべきかどうかは、今の困りごとが何かで変わります。
- 今のパソコンで特に困っていない人はこれ:急いで買い替える理由はありません。次に壊れたときや買い替えのタイミングで、40 TOPSの表示を見る習慣だけ持っておけば十分です。買い替えより先に手元でできることは、AI初心者が最初の1か月でやることの記事にまとめています。
- 動作が遅いと感じている人、AI機能を試したい人はこれ:店頭かスペック表で、NPUが40 TOPS以上か、あわせてメモリが16 GB以上・ストレージが256 GB以上かをまず確認してください。Copilot+ PC専用として案内されている機能は、要件を満たすPCが前提になります。通常のCopilotは、Windows 11 搭載のPCであれば使えます。Microsoft公式「Windows 11 の仕様とシステム要件」ページに「Windows 11 搭載の PC であれば、すでに Copilot に対応しています。」とあります(確認日:2026-09-18)。
- リコールや特定の機能を目当てにしている人はこれ:その機能名で、公式ページの提供時期と地域の注記を先に確認してください。40 TOPS以上のパソコンを買っても、機能自体がまだ自分の地域で使えない場合があります。
よくある質問
40 TOPS未満のパソコンでは、Copilotがまったく使えませんか
使えます。Microsoft公式「Windows 11 の仕様とシステム要件」ページには「Windows 11 搭載の PC であれば、すでに Copilot に対応しています。」と書かれています。同じページは、機能強化された Windows 検索や[設定]のエージェント機能などを使うには Copilot+ PC が必要だとしています(確認日:2026-09-18)。40 TOPS以上のNPUが必要になるのは、こうした Copilot+ PC 向けの機能です。
メモリやストレージの容量の条件はありますか
あります。Microsoft公式「Windows 11 の仕様とシステム要件」ページには、Copilot+ PC の最小システム要件として、RAM「16 GB DDR5/LPDDR5」、ストレージ「256 GB SSD/UFS」と書かれています(確認日:2026-09-18)。同じページは要件が今後変更される可能性があるとしているため、購入前に製品ページの仕様欄とあわせて確認することをおすすめします。
Copilot+ PCを買えば、機能はすぐに全部使えますか
公式のFAQには「一部の機能では、利用開始時に無料の更新プログラムのインストールが必要になる場合があります」と書かれています。買ってすぐではなく、Windows Updateを済ませてから使える機能もあります。
会社のパソコンでも同じ条件ですか
今回確認した公式ページには、法人向けの案内があることは書かれていましたが、要件そのものが個人向けと異なるかどうかまでは、このページからは確認できませんでした(未確認)。会社のパソコンを検討する場合は、情報システムの担当者か、別途、法人向けの公式ページで確認することをおすすめします。
おすすめの機種を教えてもらえますか
当社では実機を確認していないため、特定の機種名は挙げません。この記事で示した条件(NPUが40 TOPS以上か、メモリが16 GB以上・ストレージが256 GB以上か)を、店頭やスペック表でご自身で確認してください。なお、ExcelでCopilotのボタンが表示されない場合は、NPUの性能ではなく別の原因であることが多く、確認の手順はExcelにCopilotが出ない原因の記事にまとめています。
まとめ
- Copilot+ PCの要件の中心は、NPUが毎秒40兆回以上の演算(40 TOPS以上)に対応していることです。あわせてRAM 16 GB・ストレージ 256 GBも最小要件として定められています。
- TOPSは1秒間にこなせる演算回数を表す数字で、大きいほどAIの計算が速いことを示します。
- 公式が挙げる機能には、クラウド接続が必要なものとデバイス内で完結するものが混在しています。
- 機能の提供時期や地域は機種ごとに異なるため、目当ての機能があるなら購入前に個別に確認します。
- 今のパソコンで困っていないなら、急いで買い替える必要はありません。
出典
- Microsoft公式「Copilot+ PC」紹介ページ(確認日:2026-09-11)
- Microsoft公式「Windows 11 の仕様とシステム要件」(Copilot+ PC の最小システム要件・確認日:2026-09-18)


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