AI実装検定は、AIの知識を問うG検定や、AI難関資格のE資格(日本ディープラーニング協会主催)とは別に、実装の知識を問う民間検定です。公式サイトは、3つの級のうちB級をG検定の前段、A級をE資格の認定プログラムにも挑戦できるレベルと位置づけています。受け方は2022年8月にインターネット受験・年3回から、テストセンターでの随時受験に変わっています。
先に結論(2026年9月18日時点)
| 級 | 位置づけ | 受験料(一般・税込) | 受験方法 |
|---|---|---|---|
| B級 | G検定の前段 | 9,900円 | テストセンターで随時 |
| A級 | E資格の認定プログラムにも挑戦できるレベル | 14,850円 | テストセンターで随時 |
| S級 | 「現在AIの最難関資格」(公式の自己評価) | 33,000円 | テストセンターで随時 |
- 受験資格は「どなたでも受験可能」、再受験は「何度でも再受験可能」(申込サイトの記載)
- 合格基準は3級とも共通で70%以上
- 合格率・受験者数は、当社が確認した公式サイト・申込サイトのどちらにも見つけられませんでした(この記事では扱いません)
この記事の根拠:公式サイト(kentei.ai)、申込サイト(CBT-Solutions)、公式の新着情報ページの3つを2026年9月18日に確認しました。当社はAI実装検定を受験していません。合格率・受験者数は、当社が確認した公式ページでは見つけられなかったため、この記事では「未確認」として扱い、他サイトにある数字は転記しません。
AI実装検定とは、実装の知識を問う民間検定
AI実装検定とは、AIEO(AI実装検定実行委員会)が運営する民間検定で、「B級」「A級」「S級」の3つの認定レベルに分かれています。公式サイトは次のように位置づけを説明しています。
「「B級」「A級」「S級」の3つの認定レベルがあり、AI難関資格のGやE資格(日本ディープラーニング協会主催)の実装レベルを意識した設定となっております。またAI実装検定の合格者には「ディープラーニング実装師」の称号が付与されます。」
G検定は知識を幅広く問う検定です。これに対してAI実装検定は、数学・プログラミング・AIモデルの実装問題を出す、実装の知識を問う検定という位置づけです。E資格も実装に関わる能力や知識を問う資格で、AI実装検定と近い位置にありますが、違いは受験資格や試験の場所・料金にあります(次の見出しで説明します)。AI実装検定は国家資格ではなく、JDLA(日本ディープラーニング協会)が主催する検定でもありません。
運営はAIEO、合格者には「ディープラーニング実装師」の称号
AI実装検定はAIEO(AI実装検定実行委員会)が運営しており、公式サイトによれば2020年5月に設立されています。申込サイト(CBT-Solutions)の「試験の内容についてのお問合せ」欄には、団体名として株式会社EQUATIONの記載がありますが、これは問い合わせ先としての記載であり、当社は運営会社がEQUATIONであるとは書きません。合格者には前述のとおり「ディープラーニング実装師」の称号が付与され、認定証は合否発表後にマイページからダウンロードでき、有効期限はありません。
3つの級の難易度と受験料(B級はG検定の前段、A級はE資格の認定プログラムにも挑戦できるレベル)
B級・A級・S級は、レベル・出題数・受験料のすべてが別に設定されています。公式の逐語は次のとおりです。
| 級 | 公式のレベル説明 | 問題数・時間 | 受験料(一般/学割) |
|---|---|---|---|
| B級 | 「AIの網羅的な知識を問うG(ジェネラリスト)検定の前段に位置したレベルに設定しています。高校理系卒業・大学生程度。」 | 30題・40分 | 9,900円/5,500円(税込・職業訓練生も学割対象) |
| A級 | 「AI難関資格のE資格(日本ディープラーニング協会主催)の認定プログラムにも挑戦できるレベルです。理系大学生・社会人程度。」 | 数学20題・プログラミング20題・AI20題(計60題)・60分 | 14,850円/8,250円(税込・職業訓練生も学割対象) |
| S級 | 「現在AIの最難関資格です。」(公式の自己評価) | ディープラーニングの様々なモデル50題・60分(シラバスはNLP20題・Model30題、「フレームワーク(Pytorch及びKeras)の実装問題を出題」) | 33,000円(税込・公式の表示は33,000円のみ) |
合格基準はどの級も共通で「合格基準は70%以上となります。」と公式に明記されています。方式は「テストセンターにてコンピュータで回答するCBT(Computer Based Testing)形式」の四肢択一です。合格率・受験者数の公表は、公式サイト・申込サイト・新着情報のいずれにも見当たりませんでした。
受け方はテストセンターで随時、申込から数日で受けられる
申込サイトによると、試験申込期間は「随時」、試験実施期間は「随時(年末年始を除く)」で、「申込日より3日目以降(例:10日申込の場合13日以降)の予約が可能」です。結果は「即時判定。」で、「試験後に合否判定が表記された試験結果レポートが配布されます。」当日は本人確認書類を持参し、筆記用具とメモ用紙は会場で貸与・終了後に回収されます。30分以上前に会場へ着くと、入場を断られることがあると案内されています。
- ①申込サイトから申し込む(支払いはクレジットカード・コンビニエンスストア/Pay-easy・団体申込みの受験チケットのいずれか)
- ②申込日から3日目以降でテストセンターの日時を予約する
- ③会場で本人確認書類を提示し、CBT形式(四肢択一)で受験する
- ④その場で合否が判定され、結果レポートが配布される
- ⑤合格していれば、マイページから認定証をダウンロードする(有効期限なし)
受験日・会場の変更やキャンセルは、マイページから受験日の3日前まで可能ですが、「受験日の2日前からは変更・キャンセルが一切できかねます。」入金後のキャンセルには手数料が発生すると案内されていますが、金額は当社が確認できたページには記載がありませんでした。
2022年8月までは、インターネット受験・年3回だった
今のテストセンター方式は、最初からの形ではありません。公式の新着情報(2022年7月22日付)には次のようにあります。
「これまでインターネットでの受験方式でしたが、この度CBTテスト方式に受験方法を変更いたします。それに伴い受験開催時期も年3回より随時と変更になっております。」「試験開始日程:8月1日(月)より随時」
つまり、2022年8月1日を境に、それ以前のインターネット受験・年3回から、今のテストセンターでの随時受験に切り替わっています。公式サイトの新着情報の最新の日付は2022年7月22日です。
G検定・E資格・DS検定★とはどこが違うか
知識を幅広く問う検定と、実装に関わる力を問う検定とで、軸が分かれています。
| 軸 | 検定 |
|---|---|
| 知識を問う側 | G検定・生成AIパスポート・DS検定★ |
| 実装を問う側 | E資格・AI実装検定 |
G検定は、AI・ディープラーニングの幅広い知識を問う検定で、AI実装検定のB級が意識しているのはこのG検定です。G検定の難易度や学習時間の目安はG検定の難易度と勉強時間で確認できます。
E資格はJDLA(日本ディープラーニング協会)が主催する資格で、JDLAの公式ページはディープラーニングの理論を理解し、実装する能力や知識を認定するものだと説明しています(2026年9月18日確認)。AI実装検定のA級が意識しているのはこのE資格ですが、A級に合格することはE資格の受験条件ではありません。両者の違いは、E資格の受験資格がJDLA認定プログラムの修了であること、AI実装検定はテストセンターでのCBTで受けられ、受験資格は申込サイトに「どなたでも受験可能」と書かれていることにあります。G検定とE資格の位置づけの違いはG検定とE資格の違いにまとめています。
DS検定★(データサイエンティスト検定)は、データサイエンスの基礎知識を問う検定で、こちらも知識を問う側の資格です。G検定との違いはDS検定★とG検定の違いで比較しています。
受けなくていい人・向いていない人
誰にでも当てはまる検定ではありません。次のいずれかに当てはまる人は、AI実装検定より先に確かめることがあります。
- コードを書く予定がない人:AI実装検定は数学・プログラミングの実装問題を含みます。知識だけを確認したいなら、G検定や生成AIパスポートのほうが向いています(比較は生成AIパスポートとG検定の違い、G検定単体の難易度はG検定の難易度と勉強時間)。
- E資格の受験だけが目的の人:E資格の受験資格はJDLA認定プログラムの修了であり、AI実装検定のA級に合格することは条件になっていません。E資格の費用感はE資格にかかる費用で確認できます。
- 自宅からオンラインで受けたい人:公式の受験方法はテストセンターでのCBTで、自宅受験の案内は見つけられませんでした。会場へ行けない人には不向きです。
また、AI実装検定は国家資格でもJDLA主催の資格でもない民間検定で、合格率・受験者数は当社が確認した範囲では見つけられませんでした。難易度がどのくらいかを公式データで確かめたい人には、その点も踏まえておく材料になります。
よくある質問
Q. AI実装検定の合格率はどのくらいですか?
A. 公式サイト・申込サイト・新着情報のいずれにも合格率の記載が見当たりませんでした(2026年9月18日確認)。当社はこの数字を「未確認」として扱い、他サイトにある数字をそのまま転記していません。
Q. いつ受けられますか?
A. 試験実施期間は「随時(年末年始を除く)」で、申込日から3日目以降の日程を予約できます。2022年8月までは年3回でしたが、今は年3回という制限はありません。
Q. 中学生でも受けられますか?
A. 受験資格は「どなたでも受験可能」と申込サイトに記載されています。年齢や学歴による制限は、当社が確認した範囲には見当たりませんでした。
Q. E資格を受けるのにAI実装検定のA級は必要ですか?
A. 必要ありません。E資格の受験資格はJDLA認定プログラムの修了であり、A級合格は条件に含まれていません。詳しくはG検定とE資格の違いで確認できます。
Q. 公式の教材はありますか?
A. A級公式テキスト(定価3,630円)、A級公式教材(特別協力会員のStudy-AI株式会社提供・50,000円)、B級向けにYouTubeで公開されている「中学生から分かるAI入門講座」が案内されています。当社はいずれも使用していないため、内容の評価はせず名称と価格のみお伝えします。
まとめ
- AI実装検定は、G検定・E資格とは別に実装の知識を問う民間検定で、B級・A級・S級の3段階がある
- 2022年8月にインターネット受験・年3回から、テストセンターでの随時受験に変わっている
- 受験資格は「どなたでも受験可能」、再受験も「何度でも再受験可能」
- 合格率・受験者数は、当社が確認した公式ページでは見つけられず、この記事では扱っていない
- E資格を目指すだけならA級は必須ではなく、コードを書く予定がないならG検定・生成AIパスポートのほうが向いている場合がある
知識を問う側の検定から選びたい人は、DS検定★とG検定を公式データで比べた記事をどうぞ。
出典
- AI実装検定 公式サイト(2026年9月18日確認)
- AI実装検定 申込サイト(CBT-Solutions)(2026年9月18日確認)
- AI実装検定 公式サイト 新着情報(2022年7月22日付)(2026年9月18日確認)
- JDLA E資格 公式ページ(2026年9月18日確認)


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