AIボイスレコーダーは結局どれを買えばいいか|場面別に、公式データだけで答える

仕事でAI活用

比較記事は何本も読んだ。価格表もスペック表も見た。それでも「で、結局どれを買えばいいのか」だけが決まらないまま、タブを開いたまま止まっている――そういう段階の人のための記事です。

決まらない理由は、たぶん情報が足りないからではありません。「自分がどの場面で録るのか」を先に決めていないからです。場面が決まると、効いてくる条件は2つか3つに減ります。

  1. 結論|「どこで録るか」を決めれば、答えは3つに絞れる
    1. 推薦より先に:この6つに当てはまる人は、買わないでください
  2. この記事の根拠と、この記事が書かないこと
  3. 会議室に置いて録る人の答え
    1. 「5m」と書いてあっても、5m四方の全員が録れるという意味ではない
    2. 候補になる機種と、公式が書いている条件
    3. 会議室の答え:距離ではなく「どこに置けるか」で決める
  4. 「月300分まで無料」は特典なのか、プランなのか
    1. オートメモの「本体が安い」を、無料枠だけで受け止めることはできない
  5. 電話・通話を録る人の答え
    1. 3社とも、やっていることは同じ「スマホの振動を拾う」
    2. 1つめ:イヤホンやAirPodsで通話する人は、買ってはいけない
    3. 2つめ:着信しても、録音は勝手には始まらない
    4. 3つめ:ピン型では通話は録れない
    5. PLAUD以外にも、同じ方式の選択肢がある
  6. 身につけて対面を録る人の答え
    1. ピン型2機種の差は、録音ボタンの押し方
    2. ピン型で閉じない:もっと軽くて安いウェアラブルがある
    3. ペースメーカーを使っている人は、胸につけないでください
  7. Web会議だけを録りたい人は、たぶん買わなくていい
    1. Plaud Desktop は「デバイスを持っている人」の機能
    2. オートメモでWeb会議を録るには、ケーブルと別端末が要る
    3. その前に、いま使っている会議ツールの標準機能を見てください
  8. もう一度:買わなくていい人
  9. この記事は「精度」で順位をつけません
  10. よくある質問
    1. Q. 「5m」と書いてある機種なら、6人の会議でも大丈夫ですか
    2. Q. LINE通話は録音できますか
    3. Q. スマホを2台持っています。1台で録れば専用機はいらないのでは
    4. Q. 結局いちばん精度が高いのはどれですか
    5. Q. 無料枠だけで運用できますか
    6. Q. そもそもAIガジェットとして、何を先に確認すべきですか
  11. まとめ
  12. 出典

結論|「どこで録るか」を決めれば、答えは3つに絞れる

AIボイスレコーダーの選び方の結論とは、スペックの総合点で1台を決めることではなく、録音する場面が課してくる物理的な制約から候補を消していく作業です。会議室なら「マイクを話者にどこまで近づけられるか」、通話なら「録音の仕組みそのもの」、対面なら「身につけられるか」。この3つで、候補はほぼ絞れます。

あなたが録る場面 答え 決め手になる条件
会議室に置いて、2〜3人で録る 公式が収音距離を「5m」と書いている機種。この記事で確認できたなかで、収音距離を5mと書いている機種のうち本体がいちばん安いのは Anker Soundcore Work(64GB 19,990円) 数字そのものより、メーカーが何人までを想定して書いているか
会議室で4人以上、長机の向こう端まで拾いたい 当サイトは機種を答えられません。人数の想定を公表しているメーカーは1社だけで、その1社は「2〜3人」と書いています。より広い集音をうたう機種は他社にもありますが、当サイトは公式ページで数値を確認できていないため、この記事では扱いません 同上
電話・LINE通話を録る カード型(PLAUD Note Pro/PLAUD Note)。他社では Notta Memo も同じ方式
ただしイヤホンで通話する人は候補ゼロ=買わない
スマホの振動を拾う方式であること。ピン型は通話録音に非対応
身につけて対面を録る 軽さと価格なら Anker Soundcore Work(マイク本体 約10g)、録れる時間の長さなら PLAUD NotePin/NotePin S(最長20時間) ハンズフリーであること。重さと、連続で録れる時間
Web会議だけを録る 推薦しません(専用機を買う理由がいちばん薄い場面) Plaud Desktop はデバイス保有者向け。オートメモは別端末が必要

推薦は3つだけです(5mと書かれた機種/カード型/ウェアラブル)。残り2つは「買わない」「答えられない」で、これも当サイトの答えです。

推薦より先に:この6つに当てはまる人は、買わないでください

当サイトは広告のためにこの記事を書いていません(この記事に広告リンクは1本も入っていません)。ですから、先にふるい落とします。

# 当てはまる人 理由
1 文字起こししたい量が月60分以下の人 スマホの無料アプリで足ります。当サイトの年間総額の比較記事でも同じ結論です
2 イヤホンやAirPodsで通話する PLAUD公式のサポート記事によると、イヤホン使用中は通話録音ができません。方式そのものが合いません
3 録音データを社外のクラウドに出せない職場の人 ここで挙げた機種は、いずれもクラウドで文字起こしする前提です
4 Web会議しか録らない 専用機を買う理由がいちばん薄い場面です(後述)
5 在宅・1人の環境で、スピーカーモードで通話できる スマホを机に置いてスピーカーにすれば、無料の録音アプリでも音は入ります
6 自分が月に何分ぶん文字起こしするか読めない まず1か月、無料アプリで実際に使ってから決めたほうが損をしません

まとめると:この6つのどれにも当てはまらなかった人だけ、この先を読んでください。

この記事の根拠と、この記事が書かないこと

判断の前に、どういう素性の情報を読まされているのかを先に開示します。

  • 当サイトは、ここで挙げた機種を1台も所有していません。実機で録音した経験も、実測した数字もありません。この記事の数字と条件は、すべてメーカー公式ページの記載と、当サイトが過去に公式データで作った記事から引いています。
  • Anker・オートメモの数字は2026年8月31日、PLAUD・Notta の数字は2026年8月27日(PLAUDサポートとNottaの価格表示は8月28日)に公式ページで確認したものです。オートメモのWeb会議の条件だけは2026年8月16日の確認で、それ以降の変更は当サイトでは確認していません。
  • 文字起こしの精度を比べません。当サイトは1件も実測していないためです(理由は後述)。
  • 年間いくらかかるかの試算はこの記事では扱いません。金額の答えは別の記事の仕事です。この記事は「場面から機種を絞る」ことだけをします。
  • この記事に広告リンクは1本もありません。購入先へのリンクを置いていないので、どの機種を推薦しても当サイトの収入は変わりません。

会議室に置いて録る人の答え

会議室では「マイクからいちばん遠い人までの距離」が効きます。ところが、その距離をカタログの数字で比べる読み方は、メーカー自身の説明と食い違います。ここが、この記事でいちばん書き直した部分です。

「5m」と書いてあっても、5m四方の全員が録れるという意味ではない

Anker の公式サイトには、Soundcore Work の収音範囲について「最大5m先の音声までクリアに収音し、スムーズに録音できます。」と書かれています。ところが同じ製品ページのFAQで、どの程度の規模の打合せまで集音できるかという設問に対して、公式はこう答えています。

半径5メートル程度、2〜3人での打合せに適しています。

Anker公式 Soundcore Work 製品ページのFAQ・2026年8月31日確認)

同じ「5m」を、メーカー自身が「2〜3人の打合せ向け」と説明している。これが、収音距離という数字の実際の意味です。5mは「半径5mの円卓に座った全員の声が文字になる」という保証ではなく、そのメーカーが想定している使い方とセットでしか読めません。

比較記事でよく見る「5mの機種なら大人数の会議室でも大丈夫」という読み方を、この記事は採りません。距離の数字から会議の人数を決めることはできないからです。3社の書き方を並べると、そもそも比べられるように書かれていないことも分かります。

メーカー 公式の書き方 人数の想定
Anker 「最大5m先の音声まで」 「2〜3人での打合せに適しています」と明記
PLAUD 「最大5m」「最大3m」 記載なし(当サイトが確認した範囲では)
Notta 「推奨」録音距離として3m 記載なし(同上)
ソースネクスト(オートメモ) 収音距離の記載を確認できませんでした(2026年8月31日・製品ページ) 記載なし(同上)

オートメモについては、公式ページを開いて探しましたが収音距離にあたる記載を見つけられませんでした。「記載が無い」と断定はしません。当サイトが確認できなかった、というだけです。そのため、この記事はオートメモを距離で推薦することも、距離で外すこともしません。

候補になる機種と、公式が書いている条件

機種 公式が書いている収音距離 本体価格
Anker Soundcore Work 最大5m(想定は2〜3人の打合せ) 64GB 19,990円/8GB 24,990円
(2026年8月31日確認)
ウェアラブル(マイク+充電ケース)
PLAUD Note Pro 最大5m 30,800円 カード型
オートメモS 記載を確認できず 19,800円(税込) 専用機
オートメモR 記載を確認できず 13,860円(税込) 専用機
PLAUD Note 最大3m 27,500円 カード型
PLAUD NotePin S 最大3m 28,600円 ピン型
PLAUD NotePin 最大3m 27,500円 ピン型
Notta Memo 推奨3m $149(公式の表示は米ドルのみ) カード型

数字の出どころ:Anker はAnker公式 Soundcore Work 製品ページ(2026年8月31日確認)、PLAUD各機種はPLAUD公式の機種比較ページ(2026年8月27日確認)、オートメモはオートメモ公式の製品ページ(2026年8月31日確認)、Notta Memo はNotta公式の製品ページ(2026年8月28日確認)より。

価格についての注意が2つあります。1つは、PLAUDの金額は公式の通常価格で、確認日時点では公式にセール表示が出ていたこと。もう1つは、Anker Soundcore Work は容量が8倍の64GBのほうが5,000円安いという、直感に反する価格になっていたことです(2026年8月31日時点)。価格はどちらも動きます。買う前に必ず公式で今日の金額を見てください。

Notta Memo の日本円の価格は、この記事では書きません。出典に挙げた公式ページの表示は $149.00 USD だけで、円の価格は載っていないためです(日本語版の製品ページは開けませんでした)。通貨も出典のまま書く、というのが当サイトの扱いです。

会議室の答え:距離ではなく「どこに置けるか」で決める

ここまでを踏まえた、当サイトの答えです。

  • 2〜3人で、機械を机の真ん中に置けるなら、5mと書かれた機種で条件を満たします。この記事で確認できたなかで、収音距離を5mと書いている機種のうち本体がいちばん安いのは Anker Soundcore Work の64GB版(19,990円)です。通話録音も要るならカード型のPLAUD Note Pro(30,800円)になります。
  • 4人以上、あるいは長机の向こう端まで拾いたい場合、当サイトは機種を答えられません。人数の想定を書いているメーカーは1社だけで、その1社は2〜3人と言っているからです。「5mだから大丈夫」と書いてある記事を見たら、そのメーカーが何人までと言っているかを自分で確かめてください。
  • どの機種でも、マイクを話者に近づけるほど有利という一般則は変わりません。当サイトの文字起こしの「精度」は何で決まるかの記事で、この点を整理しています。

まとめると:会議室の答えは「5mと書かれた機種のどれか、ただし少人数まで」。大人数の会議室に対して、当サイトは公式情報だけで答えを出せませんでした。

「月300分まで無料」は特典なのか、プランなのか

会議室の機種を比べていると、必ず「月300分まで無料」という言葉に当たります。ここはメーカーによって言葉の使い方が違うので、同じ意味だと思って比べると誤解します。1か所で整理します。

メーカー 追加費用なしで文字起こしできる量 公式の言い方
PLAUD 月300分(繰り越し不可) 無料のStarterプランとして案内。「購入特典」という言葉は使われていません
Anker 月300分(AI文字起こしと自動要約) 「Soundcore Workをご購入いただくと、Starterプラン…を無料特典としてご利用いただけます」
オートメモ 1ヶ月1時間まで無料。有料は1か月30時間 1,480円〜 「文字起こしサービス料金」として案内

出典:PLAUD公式のプラン紹介ページ(2026年8月27日確認)、Anker公式 Soundcore Work 製品ページオートメモ公式の製品ページ(いずれも2026年8月31日確認)。

読み方はこうです。PLAUDの月300分は、買った人へのおまけではなく、そういう名前の無料プランです。一方Ankerは、同じ月300分を「購入者への無料特典」という言葉で説明しています。「特典」と書いてあるかどうかで、無料枠の中身が良い悪いは決まりません。比べるべきは言葉ではなく、月に何分ぶんかと、繰り越せるかどうかです。

オートメモの「本体が安い」を、無料枠だけで受け止めることはできない

オートメモRは13,860円(税込)で、この記事に出てくる専用機のなかでいちばん安い本体です。ただし無料で文字にできるのは1ヶ月1時間まで。この記事の冒頭で「文字起こしが月60分以下なら買わないでください」と書きました。月1時間は、その60分とほぼ同じ帯です。

つまり、「無料枠だけで運用できるから本体が安いオートメモRが得」という勧め方は、当サイトの基準では成立しません。その量なら、そもそも機械を買わずスマホの無料アプリで足ります。オートメモRが選択肢になるのは、有料の文字起こし(1か月30時間 1,480円〜)に入る前提のときだけです。本体価格の安さは、その時点で月々の支払いに置き換わります。

なお、当サイトには「月にどれだけ文字にするか」という量から答えを出した記事もあります。量の答えが先、場面の答えがあと――この記事とはそういう関係です。料金と年間総額はそちらに置いてあります(末尾の出典欄からどうぞ)。

電話・通話を録る人の答え

ここが、この記事でいちばん誤解が多い場面です。通話録音は「機能が付いているかどうか」ではなく、「どういう物理で録っているか」を知らないと選び間違えます。

3社とも、やっていることは同じ「スマホの振動を拾う」

PLAUD Note Pro・PLAUD Note・Notta Memo は、いずれもスマホの背面に貼り付け、通話中に本体から伝わる振動を拾うという方式で通話を録ります。通信に割り込んでいるわけでも、通話アプリと連携しているわけでもありません。

この方式であることから、そのまま3つの帰結が出ます。

1つめ:イヤホンやAirPodsで通話する人は、買ってはいけない

PLAUD公式サポート「通話録音中にイヤホンを使用できますか」(2026年8月28日確認)によると、イヤホンを使用中は通話録音ができません。音がスマホ本体のスピーカーではなくイヤホン側から出るため、貼り付けた本体に振動が届かないからです。

これは設定で回避できる話ではなく、方式そのものの限界です。通話を録るためにイヤホンをやめる気がないなら、この場面での候補はゼロになります。買わないでください。

2つめ:着信しても、録音は勝手には始まらない

製品説明に出てくる「自動」を、着信したら勝手に録音が始まる機能だと読んでしまう人がいます。PLAUD公式サポートの自動通話録音についての案内(2026年8月28日確認)は、自動での通話録音には対応していないと明記しています。録りたい通話は、自分でボタンを押す必要があります。

「あとから聞き返そうと思っていたのに、録れていなかった」が起きるのはここです。押し忘れる自信がある人は、この場面での購入は見送ったほうが安全です。

3つめ:ピン型では通話は録れない

PLAUD NotePin と NotePin S は通話録音に対応していません。当サイトのPLAUD 4機種の違いを比較した記事で、公式の案内を根拠に確認しています。「身につけたい、かつ通話も録りたい」は、いまのところ両立しません。どちらを捨てるかを先に決めてください。

PLAUD以外にも、同じ方式の選択肢がある

通話録音というと PLAUD の名前ばかり出てきますが、Notta公式の製品ページによると、Notta Memo も振動検知による通話録音に対応しています。価格は $149(公式の表示は米ドルのみ)、収音距離は推奨3m、文字起こしは月300分です。

つまり「通話を録るならPLAUDしかない」という書き方は正確ではありません。会議室でも使いたいならPLAUD Note Pro、通話が主で予算を抑えたいなら PLAUD Note か Notta Memo、という並びになります。

⚠️ Anker Soundcore Work については、当サイトは通話録音に対応しているかどうかを公式で確認できていません。確認できていないものを「できる」とも「できない」とも書きません。通話を録ることが目的なら、この記事では候補に入れないでください。

まとめると:通話の答えは「カード型のどれか」。ただしイヤホン通話派は買わない、押し忘れる人も買わない。ここは機種選びの前に落ちる人が多い場面です。

身につけて対面を録る人の答え

営業の同行、現場の聞き取り、立ち話。机がない場所で録るなら、答えは身につけられる機械です。カード型をポケットに入れると布ずれの音が入り、手に持てば相手に圧を与えます。

ピン型2機種の差は、録音ボタンの押し方

項目 PLAUD NotePin PLAUD NotePin S
本体価格 27,500円 28,600円
収音距離 最大3m 最大3m
連続録音 最長20時間 最長20時間
重さ 16.6g(マグネットピンを除く) 17.4g
録音ボタン 感圧ボタン 物理ボタン
短押しでのハイライト なし あり

数字はPLAUD公式の機種比較ページ(2026年8月27日確認)より。同梱物(ストラップ)については、公式サイト内で記載が割れていました。そのため、この記事では2機種の差を録音ボタンだけで説明します。

正直に書きます。録音の性能そのものは同じです。収音距離も連続録音時間も変わりません。差額で買えるのは、録音中に「いまの発言は大事」と物理ボタンを短押しして印をつけられることだけです。

会話の途中でボタンを押す使い方をしないなら、NotePin で足ります。逆に、聞き取りの最中に手元で印をつけたい人(あとで議事録に起こす人、複数件を1日で回る人)は、S を選ぶ意味があります。なお確認日時点で公式にセール表示が出ており、その価格では2機種の差額はさらに小さくなっていました。

ピン型で閉じない:もっと軽くて安いウェアラブルがある

対面の答えをPLAUDのピン型だけで閉じるのは、正確ではありません。Anker Soundcore Work は、取り外せるマイク本体が約10gと公式に書かれています。NotePin の16.6g、NotePin S の17.4gより軽く、本体価格も64GB版で19,990円と安い(2026年8月31日確認)。収音は最大5mで、月300分の文字起こしが無料で付きます。

ただし、この機種を勧められない条件が2つあります。

  • 連続録音は最大8時間(マイク本体のみ)、カード型充電ケースを含めて最大32時間です。NotePin系の最長20時間と比べると、ケースに戻さずに録り続けられる時間は短くなります。朝から晩まで1日つけっぱなしにして、途中で充電ケースに戻す余裕がない使い方には向きません。
  • 通話録音への対応を当サイトは確認できていません(前述)。対面と通話の両方を1台でと考えている人は、この機種を候補にできません。

選び分けはこうなります。軽さと本体価格を優先し、こまめに充電ケースに戻せるなら Anker Soundcore Work。1日通して録り続けたい、あるいは録音中にハイライトを打ちたいなら PLAUD NotePin/NotePin S。どちらが上ということではありません。当サイトはどちらも所有しておらず、装着感や録れた音の良し悪しは判断できません。

ペースメーカーを使っている人は、胸につけないでください

PLAUD公式のNotePin製品ページ(2026年8月27日確認)には、ペースメーカーを使用している方は磁気のため胸部に装着しないよう注意書きがあります。ピン型はマグネットで衣類に留める形なので、これは推薦の直後に書かれるべき条件です。該当する方は、この場面では身につける形ではなく、机に置くカード型か専用機を検討してください。

まとめると:対面の答えは身につけられる機械。軽さと価格なら Anker、録れる時間の長さとハイライトなら PLAUD のピン型。ペースメーカー使用者は胸部装着不可。

Web会議だけを録りたい人は、たぶん買わなくていい

4つの場面のうち、専用機を買う理由がいちばん薄いのがここです。推薦は出しません。理由を2つ書きます。

Plaud Desktop は「デバイスを持っている人」の機能

PLAUD公式のプラン紹介ページ(2026年8月27日確認)によると、Plaud Desktop はデバイス保有者が使える機能として案内されています。つまりWeb会議を録るためにこれを使うには、先に本体を買う必要があります。会議ボットを参加させずに済むのは利点ですが、Web会議しか録らない人にとっては、本体代がまるごと上乗せになります。

オートメモでWeb会議を録るには、ケーブルと別端末が要る

オートメモの公式FAQには、パソコンのWeb会議を録る場合について、抵抗入りケーブルが必要であること、その接続中はパソコンから音が出なくなること、そのため会議の音を聞くための別の端末が必要になることが記載されていました(2026年8月16日に確認。それ以降の仕様変更は当サイトでは確認していません)。

机の上にケーブルと端末がもう1台増える構成になります。毎週のWeb会議で続けられるかは、買う前に想像しておいたほうがよい部分です。

Web会議を録る方法 そのために必要になるもの 確認日
Plaud Desktop を使う PLAUDのデバイス本体。デバイス保有者向けの機能として案内されている 2026年8月27日
オートメモで録る 抵抗入りケーブル。接続中はパソコンから音が出ないため、会議の音を聞く別端末 2026年8月16日
いま使っている会議ツールの標準機能 当サイトは一次確認していません。ご自身の環境で確認してください 未確認

その前に、いま使っている会議ツールの標準機能を見てください

ここは正直に、当サイトが調べていない範囲です。Web会議ツール各社の録画・文字起こし機能について、当サイトは公式ドキュメントでの一次確認を行っていません。ですから「標準機能で足ります」とも「足りません」とも書きません。

ただし、手元のツールの録画・文字起こしがどこまでできるかを確かめる前に、2万円前後の機械を買うのは順番が逆です。まずご自身の環境で確認してください。それで足りたなら、この記事の役目は「買わなくていい」を伝えたことで終わりです。

まとめると:Web会議だけなら、まず標準機能を確認する。それでも足りないと分かってから、はじめて専用機の話になります。

もう一度:買わなくていい人

記事の最初に置いた6条件を、判断材料が出そろったいま、もう一度置きます。1つでも当てはまるなら、今日は買わないという選択に十分な根拠があります。

# 当てはまる人 今日買わなくてよい理由
1 文字起こししたい量が月60分以下 無料アプリで足ります。無料枠が月1時間の機種を「無料で運用できる」と考えて買うのも、この条件に当たります
2 イヤホンやAirPodsで通話する 通話録音が物理的に成立しません
3 録音データを社外クラウドに出せない職場である ここで挙げた機種はすべてクラウド前提です
4 Web会議しか録らない まず手元の会議ツールの標準機能の確認が先です
5 在宅・1人の環境で、スピーカーモードにできる 無料の録音アプリでも音は入ります
6 月に何分ぶん文字起こしするか読めない 1か月、無料アプリで測ってからで遅くありません

それでも「録れなかったときに失うもの」が大きい人――言った言わないが金額に直結する商談、二度と再現できない現場の聞き取り、専門用語だらけで記憶に頼れない打ち合わせ――は、買う側に倒す理由があります。失うものの大きさで決めてください。スペックの点数ではありません。

この記事は「精度」で順位をつけません

比較記事でよく見る「いちばん精度が高いのは◯◯」という順位づけを、この記事は1つも出していません。理由は単純で、当サイトが各社の文字起こし精度を1件も実測していないからです。

たとえば Notta の公式ページには 98.86% という数値が掲載されています(2026年8月27日確認)。これは公式が公表している主張であって、当サイトが検証した数字ではありません。ですから、この数字を根拠に他社より上だと書くことはしません。

そもそも文字起こしの精度の数字は、何を読み上げたか、どう採点したかで大きく動きます。同じモデル・同じ言語でも、テストに使うデータが違えば数値が2倍以上動くことがあります。

「誰が話したか」を分ける話者分離についても同じです。当サイトは話者分離がどこまで正確かの記事で、声が似ている場合・同時に話す場合・大人数の場合に崩れやすいという、公式が明記している条件までしか書いていません。会議室で複数人を録るつもりの人は、機種選びより先にこちらの条件を読んでおくと、期待の置きどころを間違えません。

よくある質問

Q. 「5m」と書いてある機種なら、6人の会議でも大丈夫ですか

大丈夫だとは書けません。人数の想定を公表している唯一のメーカー(Anker)は、同じ5mについて「2〜3人での打合せに適しています」と書いています(2026年8月31日確認)。距離の数字は、そのメーカーが想定している使い方とセットでしか読めません。大人数の会議室に対して、当サイトは公式情報だけで機種を答えられませんでした。

Q. LINE通話は録音できますか

PLAUD公式サポートの対応アプリの案内(2026年8月28日確認)によると、LINE通話は録音の対象になります。ただし方式はここまで書いたとおりスマホの振動を拾うものなので、イヤホンを使っていると録れません。スマホ本体から音を出す状態で使ってください。

Q. スマホを2台持っています。1台で録れば専用機はいらないのでは

その考え方で足りる人はいます。特に在宅で、スピーカーモードにできる環境なら、無料の録音アプリで音は入ります。専用機の価値は「音が入ること」ではなく、録った音がそのまま文字と要約になって手元に返ってくることにあります。文字起こしの手間をお金で買う気がないなら、買わないほうが得です。

Q. 結局いちばん精度が高いのはどれですか

当サイトは比較していないので答えられません。この記事の推薦は、収音距離・録音方式・装着形態・重さという、公式が公表している物理条件だけを根拠にしています。精度の数字がどう作られるかは、文字起こしの「精度」は何で決まるかの記事にまとめました。

Q. 無料枠だけで運用できますか

PLAUDは無料のStarterプランとして月300分(繰り越し不可)、Ankerは購入者向けの無料特典として同じStarterプランの月300分、オートメモは1ヶ月1時間までが無料です。週あたりでどこまで無料に収まるかの分岐点は、PLAUD NOTE Proが買いかを判定した記事で計算しています。

Q. そもそもAIガジェットとして、何を先に確認すべきですか

AIがどこで動くか(本体の中か、クラウドか、スマホか)で月額と寿命が読める、という整理をAIガジェットの選び方の記事に書きました。ボイスレコーダー以外のAI機器も検討している方は、そちらが入口になります。

まとめ

  • AIボイスレコーダーは「どこで録るか」で答えが決まります。会議室(少人数)なら5mと書かれた機種、通話ならカード型、対面なら身につけられる機械。スペックの総合点で選ぶ必要はありません。
  • 収音距離の数字だけで会議の人数は決められません。人数の想定を書いている唯一のメーカーは、5mについて「2〜3人での打合せ」と説明しています。数字はメーカーの想定とセットで読んでください。
  • イヤホンやAirPodsで通話する人は、通話録音の候補がゼロです。方式がスマホの振動を拾うものだからで、設定では回避できません。
  • 「月300分無料」は、メーカーによって「プラン」とも「特典」とも呼ばれています。言葉ではなく、月に何分ぶんかと繰り越せるかを比べてください。
  • 無料枠が月1時間しかない機種を「無料で運用できる」と考えて買うのは、当サイトが買わないでくださいと書いた層そのものです。本体の安さは、有料プランに入った時点で月々の支払いに置き換わります。
  • Web会議しか録らないなら、まず手元の会議ツールの標準機能を確認してください。そこで足りる人は買う必要がありません。

次にやること(1つだけ):スマホのカレンダーを開いて、先月あなたが「録っておけばよかった」と思った場面を数えてください。それが月60分に届かないなら、今日は買わなくて大丈夫です。届いたなら、その場面がどこだったか(会議室か、電話か、立ち話か)を見て、この記事の結論表に戻ってください。

出典

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